虫や病気を発生させない為、目の届く部屋の中で栽培となると、

やはりデザインと使い心地を重視ということになります。

室内観葉植物的に野菜が育てられる物となると、ストリームガーデンが目に付きました。

そこで、どんなものかという見た目と使い心地の体験報告です。


2013年追加:

注)ストリームガーデンは、すでに製造中止になっています。

かってこんな水耕栽培キットが有って、私も愛用していました。

震災後は室内で、モーター循環型の水耕キットを使うのが怖くなって破棄しました。

家庭の室内では、養液循環モーターを使わないでも成長が早いLED水耕栽培の時代になったと思います。

震災前は、何倍もしていた価格が、今はそれほど価格差は無くなりました。

新ライフスタイル(LED水耕栽培で新鮮安心野菜の自給自足)


 

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(ストリームガーデンの風景と構造)

右の写真は、しそ栽培画像(2009年6月22日)です。

シソだけで十分観葉植物の役目をしています。

ストリームガーデンのケースの上下は分離されていて、

下段から上段へ水をモーターで還流します。

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(上段ケース)

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左が、上段ケースの上からみたもの。

ポットの穴の他にある小さな穴は、吸水口です。

右が、上段ケースを下からみたもの。

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4個のポット置きが上段ケースに配置されています。

1個のポットに4個穴があるので、4本*4ポットの植物を植えています。
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(下段ケース)

下段ケースは、真ん中より上くらいに線がありますが、ここが4L程度です。

下段には、7Lの水を入れる事ができます。

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(接続器具)

上段ケースを下から見たときは、下段ケースとの間で水を上げ下げする為に2箇所に穴が有ります。

左のオーバーフロー・フロートを、大き目の穴に差し込んで、上段から下段へ水を落とします。

このフロートは、根元まで差し込み、上段水位を一定に保ちます。
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右のモーターには、ビニール管が付いていて、下段から上段へ水を流します。

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接続のビニール管の高さ如何で、循環水の落下音や、モーターの振動に影響しますので、調整します。

モーターは、カバーが付いています。

循環水にも、根や粉などが混じり、このカバーでろ過しています。

梱包材と間違えて捨てないでください。

数ヶ月に一回のストリームガーデンの掃除の時は、このカバーが泥だらけとなっていますので、
十分綺麗に掃除します。

(ストリームガーデンの使い心地と注意点)

(設置環境での注意点)

(音)モーター音と水の落ちる音が、冷蔵庫ほどではないですが、微かにします。

水の落ちる音は、下段から上段への循環水の管が水面より上に出ている為で、異常では有りません。

ある程度、接続管を上下させ調整する事はできます。

水の中に酸素を吸収する為で、この音が心地良いという人もいます。

モーター音は、モーターの一部が水上に出て音が聞こえやすくなる点、

水が少なくなって(下段を空けてみて、線より大きく下になると)
うるさく感じますので、水を追加します。
また、容器に接触している為、振動音が出ることも有ります。

夜間など生活音が少なくなった時、特に気になるかもしれません。

そばにいて、気になる時は、電源を切っておいても、あまり差し支えは無いでしょう。

(3.8ワットなので、つけっぱなしでも電気代の心配はありませんが。)

注意)電源を切ったまま容器を動かすと、オーバーフロートから下へ水が流れても上には還流しません。
そのため、下段の水量が多いと稀に水が外に流れ出す事が有ります。
上下の接続管の隙間から少しづつ水がしみ落ちる可能性も有り、
長時間モーターを止める時は、水が漏れ出ない総量(7L以下=下段4Lライン以下)
かを確認する必要が有ります。

(日光) 植物の種類によっては、成長に大きく関わるようです。

直射日光は、射しませんが、窓際の明るい所に置いています。

(しそは、収穫期以降は、光をあまり必要としないと言われていますが。)

夏や秋の西日が差し込む場所では、温室と同じで容器の水が温まり過ぎる事が有り、

育てている植物によっては、枯れる恐れもあります。

室内水耕栽培では、直射日光と人工太陽(LED)と、どちらが植物に優しいのか?です。

(設置場所)

(1)リビングに置くのがベストです。

(2)台所は置き台に十分なスペースが有れば、収穫しながら調理ができます。

(3)書斎、寝室は、止めた方がよいでしょう

注意)書斎、寝室は湿気を嫌う場所で、カビ、細菌による環境悪化が懸念される。

フェイク専門店のHPには、健康上の理由から、土つきの観葉植物などは避け、

光が要らない触媒コーティングのフェイクが良いなど、の話も有ります。

水耕栽培でも、湿気を嫌う場所への設置は、基本的に避けるべきでしょう。

(液肥と給水)

(液肥) 同封の液肥を使用します。規定量では、植物によりますが、根腐れの危険が有ります。

液肥のやりすぎは、虫の発生に繋がる恐れもあるため、当初量を規定量の半分にしています。

液肥が少ないほうが根が発達します、白い綺麗な根が大きくなるのが健全です。

栽培する野菜やハーブにより大きく異なるようです。水耕栽培用の実績のある液肥が良いかもしれません。
植物により、液肥の吸収量に相違があり、ハーブ系は、液肥は少ないほうがよいと言う話も有りますし、
追肥についても、定期的に追加をせず、あまり追肥をしていません。

(給水)構造上、下段の水が循環する限り上段の水位は一定です。

オーバーフロートの根元まで差し込むと、容器の底と水面が殆ど同じ高さになります。

その時上段には約3Lの水が入っています。

水が無くなると音が大きくなりますので、下段の水が4Lラインくらいに供給しておきます。

時期や植物により吸水度は異なりますが、7L位の水は有るので、不在にしても大丈夫。

通常1週間に1度程度の給水で十分ですが、
適当に給水していると下段7Lと上段3L迄入ってしまい、水が溢れる危険性が高まります。

マンションで水溢れには神経を使わなければならないので、

下段の水が4Lラインが、上段3Lが全て下に落ちても水が溢れない為には安全ラインです。
オーバーフロートの位置を心持ち下げ上段の量を3Lより少なくして下段に4L以上を確保する方が良いかもしれません。

夏、シソの葉が生い茂って4日で下段の水量が少なくなり、音がうるさくなった日も有りましたが。

水耕栽培販売情報で幾つか類似の商品の紹介しています。

上下に分かれていないとか、水位の目盛りが付いていて、外から見えるとか。

苦労した点が改良されています。

(排水)循環型の為、水、肥料は再利用されますので、排水はありません。

ペットボトル栽培では青粉がよく発生しますが、光が中に入らないから心配はありません。

又、循環している水は汚れも少ないようです。

説明書では、3ヶ月に1回程度、容器を洗い水を入れ替えるという記述は有りますが、
室内でも夏を越すと虫が発生しやすくなりますので、その対策も兼ねて、秋に一回は、行うのが良いと思います。

いずれにしても、節水や廃棄水汚染の観点では、露地栽培よりも優れていると思います。